【創業189年】お酢造り一筋の老舗酢屋・六代目常務がお答えます!!
お酢の種類、値段の差、味の違いって何!?
さらに絶対役に立つお酢の便利な使い分け14種類を全てご紹介します!!🤩👇
これさえ覚えればお酢を買うのに悩まない!✌
目次
- 1 【創業189年】お酢造り一筋の老舗酢屋・六代目常務がお答えます!!
お酢の種類、値段の差、味の違いって何!?
さらに絶対役に立つお酢の便利な使い分け14種類を全てご紹介します!!🤩👇
これさえ覚えればお酢を買うのに悩まない!✌
- 1.1 【お酢の種類について】
- 1.2 【お酢の分類について】
- 1.3 【お酢の造り方/製法】
- 1.4 【お酢の値段の差ってなに!?】
- 1.5 【お酢の特徴って一緒じゃないの?】
- 1.6 【純米酢/米酢~Rice vinegar~】
- 1.7 【玄米酢~Brown rice vinegar~】
- 1.8 【黒酢~Black rice vinegar~】
- 1.9 【酒かす酢/赤酢~Sake lees vinegar~】
- 1.10 【りんご酢~Apple vinegar~】
- 1.11 【柿酢~Persimmon vinegar~】
- 1.12 【果実酢/野菜酢~Vegetable vinegar~】
- 1.13 【もろみ酢~Moromi vinegar~】
- 1.14 【穀物酢/混合穀物酢~Grain vinegar~】
- 1.15 【穀物混合酢~Mixed grain vinegar~】
- 1.16 【ワインビネガー~Wine vinegar~】
- 1.17 【バルサミコ酢~Balsamic vinegar~】
- 1.18 【はちみつ酢~Honey vinegar~】
- 1.19 【柑橘酢/ぽん酢等~Citrus vinegar~】
- 1.20 【お酢の保存方法】
- 1.21 【御礼】
皆様こんにちは🌞
旧肥前国(現:佐賀県)で創業し、
189年を迎える右近酢屋六代目の右近諭志です(^^♪
お酢に関する情報を定期的に発信しておりますが、
御来店いただくお客様より特にご質問が多いのが、
「どのお酢がおすすめですか❓」
「どんな風に使うと良いですか❓」
「安いお酢と何が違うんですか❓」
とお客様よりいろんな疑問、質問を聞かれることが多いです?¿
確かに、スーパーの調味料売り場には数多くのお酢が陳列され、価格帯も200円~1,000円まで幅広く、メーカーも多数ございます。
さらに、ドラッグストアやデパートには高額なお酢が並び、
「何が違うのか?」
「どれがいいのか?」と疑問に思うのも仕方ありません。
そこで今回は皆様の疑問を解決し、
絶対に役に立つお酢情報をお伝えしたいと思います👍
まずは酢の種類から分類、製法、特長、値段の違い、お酢の使い分け、さらにお酢の保存方法まで詳しくご紹介したいと思います💪
「ちょっと待って!!お酢って酸っぱくて、どれも一緒じゃないの?」と思われますが、
お酢にもそれぞれの特徴や味わい、香りがあり、地域によって原料や気候がことなるため、出来るお酢にも違いがあります🗾
また日本全国には「酢蔵」が点在し、各蔵によって菌の種類や製法が異なるため
蔵独自の味となります❗️
そのためお酢の種類によって、料理や飲用でも適材適所(おすすめ)な使い方がございます。
今現在、スーパーのお得なお酢を使っている方も、
ちょっと高級なお酢を使っている方も、
是非今回のブログを参考にして頂き、
お酢を複数常備しておくと料理の質が高まり、
家族の笑顔がふえること間違いありません!!(^_-)-☆
それでは早速お話を始めたいと思います▶️
【お酢の種類について】
まずはお酢の種類についてお話ししたいと思います。
紀元前5,000年、バビロニア時代には存在していたお酢は、
塩に次ぐ、最古の酸味調味料と言われています😲
そのため世界各国には様々なお酢の種類がございます!🗺
中国では香酢(こうず)🇨🇳
イタリアではバルサミコ酢🇮🇹
アメリカではアップルビネガー🇺🇸
スペインではシェリービネガー🇪🇸
東南アジアではココナッツビネガー等がございます。
地域の原料や気候などによってできるお酢がことなるため、
見かけないお酢や、聞きなれないお酢もございます。
日本では中国から伝来し独自の発展を遂げた「米酢/純米酢」を筆頭に、
玄米酢、黒酢、もろみ酢、かす酢、りんご酢、穀物酢、ワイン酢、ブルーベリー酢、柑橘酢、はちみつ酢など、
多種多様にございます。
なんと世界各国の種類を合わせると
「数千種類のお酢が存在する」と言われていますΣ੧(❛□❛✿)
【お酢の分類について】
多種多様なお酢ですが、
日本ではJAS規格(日本農林規格)によりお酢の分類がきまっております❗️
大まかには食酢から①醸造酢②合成酢に分かれており、
①醸造酢はさらに穀物酢、果実酢、醸造酢と3種類に分けられます。
穀物酢は、米・玄米・酒粕・小麦・大麦・麦芽・はとむぎ・とうもろこし、さつまいもが分類され🍠、
果物酢は、ぶどう・りんご・柿・もも・梨・ざくろ・いちじく・木イチゴ・パイナップル・ココナッツ・バナナです🍎
醸造酢(その他)では、さとうきび・はちみつ・たまねぎ・かぼちゃ・わかめ・まめ酢となっております🍯
②合成酢は氷酢酸や酢酸を水で薄め、甘味料等で味を調えたものを表します🛢
【お酢の造り方/製法】
日本全国にはお酢屋さんが約170件(2018年調べ)あると言われています🗾
そのうち九州では約60件の酢蔵がございます。
残念ながら佐賀県は2軒しかございませんが、どこの蔵でもお酢を発酵させる菌、酢酸菌(さくさんきん)を保有し各蔵特有のお酢を醸し出しています❣️
そんなお酢の製法ですが、
昔ながらの伝統製法である
⑴静置発酵法(せいちはっこうほう)
近代的な製法である、
⑵速醸法(そくじょうほう)がございます。
⑴静置発酵法:穀物や果実などの原料から造った酒の液面に、酢酸菌膜を張らせる方法で3~4か月と発酵が長いがまろやかで深みがあると評価が高いです。
⑵速醸法:簡単に量産できる製法で多く行われています。空気を送りこんで発酵させ2~3日でアルコールが酢へと変化します。味や香りはやや粗い感じがします。
【お酢の値段の差ってなに!?】
それでは、スーパーや百貨店では多くのお酢が陳列し値段も異なりますが、
この値段の差は一体何なのでしょうか⁇
ズバリ❗️お酢における値段の差は、前項でもご説明した
「お酢の製法」と「原料の価格」です❗️❗️
日本全国の物流が整備される前は醤油、お酢、油、砂糖、塩(国管理)は高級品とされ気軽に手に入らない調味料でした🙅♂️
この頃は静置発酵法が主流で発酵に時間と手間がかかり非常に大変でした。
その後、時代に合わせて速醸法が確立され、
従来の製法より短時間で作られるお酢が登場し、
全国のスーパーへ流通することで人気となりました🚚
また価格を左右する「原料」に関してもJAS規格により、1リットルあたりのグラム数が定められており、米酢なら40g以上、果実酢なら300g以上と定められ、
より多くの原料や、良い素材を使うほど価格は高くなります🌾
【お酢の特徴って一緒じゃないの?】
数千種類も存在するお酢ですが、
同じ味、香味は存在せず、それぞれに異なる点がございます😌
「お酢を比べても酸味しか感じないけど・・」と思われますが、
酢造りにも異なる製法があるため、
造り方や、保蔵菌(ほぞうきん)によっても大きく変化します。
特に下記の⑴~⑷は重要となり、同じ種類のお酢でも若干の違いがあります❗️🔍
⑴酢の香気成分が異なる🔍
お酢の芳醇な香りは主にアルコール、アルデヒド、酸、カルボニル化合物、ラクトン、フェノール化合物等の物質が酢の微妙な違いを生み出します。
これらは発酵方法により香気成分が変化します。
⑵酸味が異なる🔍
同じ酸味でも含有する有機酸により味わいが異なります。
酸味の成分は酢酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などです。
これらが種類や量のバランスによって含有率も異なるため酸味も微妙に異なります。
ちなみにグルコン酸は穏やかな酸味があり、微かな渋みが酢の濃厚な味を作り出します👍
⑶数えきれない酢の成分🔍
酢のおいしさの秘密は数え切れない成分料です!確認ができるものでも100種類を超えており、米酢の原料である清酒には300種類以上の成分が含まれていると明らかにされています❗️❗️🌾
⑷うまみにつながるアミノ酸🔍
アミノ酸はタンパク質を分解してできるもので米酢や穀物酢には多く含まれております。
グルタミン酸、アルギニン酸、アスパラギン酸など10種類以上の成分があり、
お酢の旨味(うまみ)に関わる大事な役割となります🍽
【酢の調理と組み合わせのコツ】
発酵調味料であるお酢は単体でも素晴らしい力を発揮しますが「組み合わせる」ことでより効果的な使い方が出来ます🤗
⑴カルシウムと一緒にお酢を使う事で効率的な摂取を🐄
日本人には不足しがちなカルシウムと一緒にお酢を摂取すれば吸収率が大幅に高まります⤴️
カルシウムと酢が結びつくと水溶性の「酢酸カルシウム」に変化し体内での吸収率が高まります💪
また魚介類の臭みを取り除いてくれるので魚料理に取り入れればより効果的となります🐟
⑵肉や魚の酵素に働きかけ味を柔らかく旨味をアップ🍖
調理の際にお酢を加えたり、食材を酢に付け込んだりすると食材は酸性になります。
肉や魚は酸性になるとタンパク質分解酵素「プロテアーゼ」が活発になります。この酵素はタンパク質の分子同士を分解し、身を柔らかくしてくます。更にうまみ成分であるアミノ酸を生み出します🌊
安価な肉や魚もお酢を活用すれば味わいがアップします👍
⑶果実と氷砂糖でサワードリンク🍎
お酢は毎日摂取が難しいので体内に取り込みやすいドリンクで味わってみてはいかがでしょうか🍹
果実と氷砂糖、お好きなお酢を組み合わせて、数日寝かせるだけでフルーティーな健康ドリンクの出来上がりです。
クエン酸の効果で疲労回復にも最適です🚴♀️
【純米酢/米酢~Rice vinegar~】
それでは種類によって異なるお酢の使い分けをご紹介したいと思います📚
まずは日本でもなじみ深いお酢である
「米酢・純米酢」です。
中国から泉(現:大阪)へ伝来し、日本独自の発展をとげた米酢は、日本人の口にも合うため料理にも度々使用されます🥢
純米酢を造るには、蒸し米、米麹、水が必要です🌾
米のデンプンを糖化し、アルコールと二酸化炭素を発生させ、お酒にします🍶
その後、アルコールを酢酸菌が分解し、有機酸に発酵させると完成です👍
間違えやすい米酢(こめす)と純米酢(じゅんまいす)の違いですが、
水1リットルに対して、米または酒粕が40グラム以上使われていれば「米酢」で、
100パーセント米のみで作られれば「純米酢」となります⤴️
原料が多い純米酢はお値段が高くなります!
米酢はコハク酸や乳酸も含有するため複雑な酸味があります。
加熱すると酸味が飛んでしまうので、
酸味を生かすのであれば素材を付け込んだり、和えたり、和風調味料として使用するのがおすすめです🥢
煮込み料理や炒め物より素材を柔らかくしたり、色を鮮やかに仕上げてくれます!
下ごしらえや調理家庭の隠し技として活用したり、
果実酢と純米酢を組み合わせると、
旨味のある合わせ酢が手軽に作れます☺️
【玄米酢~Brown rice vinegar~】
玄米酢は精米した米を使わず玄米(げんまい)を原料として造られます🌾
そのためミネラル、ビタミン、アミノ酸、カリウムは他の酢に比べても多く含まれているので、古くから健康飲料としても人気です✨
柑橘果汁や蜂蜜を混ぜて10倍程度に薄めると飲みやすくなります🍯
また米の表面にある「もみ殻」を傷つけて発酵させるなど、
製法に手間のかかるため値段が高価となります❗️
玄米酢は尿を促す作用があり、飲んだり食事に加えることで
1日の尿量を増やすことができます🚽
また乳酸がナトリウムを吸収し、乳酸ナトリウムとして排出されるため
体内の過剰な塩分を排出し、高血圧の予防にも役立ちます✨
痛風でお悩みの方は玄米酢で予防し、
神経痛の方はビタミンB1を多く含むニンニクをお酢で漬けて食べるのも良い方法です🧄
米酢に比べてアミノ酸含有量が多く
うまみやコク、深い香りが強い玄米酢は和食や中華に合います🥢
素材の甘味やコクが深い料理に使うと、
素材の味をしっかり引き立ててくれます♪♪
【黒酢~Black rice vinegar~】
玄米酢と黒酢は同じと思われがちですが、
米酢や玄米酢をより熟成させて、
色が濃く,茶褐色のものを黒酢(くろず)と呼んでいます。
黒酢は中国より鹿児島へ伝来され、
酢甕へ、蒸し米、麹、湧水を同時に仕込み、自然発酵する珍しい製法となります😲
原料には米や玄米、大麦などを使用し、
(原料や製法により色具合は変わりますが)
まろやかで芳醇な味があり、
普通のお酢に比べて数倍のアミノ酸を含有します⤴️
黒酢が含有するアミノ酸は血液をサラサラにし、血管内の循環をスムーズにします💪🔁
それにより体の新陳代謝が高まるので、
近年は飲用酢として定番となりました👍
料理では油料理にオススメです。
油とお酢を混ぜると油の粒子が細くなり、
食事で摂取した油を直ぐにエネルギーとして使えるので、
体内に脂肪が残りにくくなります❗️🥟
特に酢豚など中華料理にはおすすめです👌
【酒かす酢/赤酢~Sake lees vinegar~】
かす酢は純米酢に続き日本独特のお酢です🇯🇵
約200年前江戸時代に発案されました。
当時は酒蔵が至るところで営まれ、濁り酒を濾して清酒が作られるようになり始めると、
大量の酒粕が出るようになりました🍶
この酒粕を生かしミツカン酢の初代「中野又坐衛門」がお酢を作ることに成功したのが始まりです👏
かす酢は酒粕を1~3年程寝かせ、
圧搾液に酢酸菌を加えて発酵させます💤
長年熟成された酒粕からできるお酢は赤みを帯びた飴色になるため、
赤酢(あかず)とも呼ばれています❗️😲
深い旨味と甘みコクがあり、
寿司飯に使うときは、ほとんど砂糖を加えなくても、酢飯独特の甘みと香りが出ます🍣
江戸前すしには欠かせない調味酢です❗️
芳醇な香りとまろやかな酸味は、
お酢の中でも素晴らしいですが、
有機酸やアミノ酸はあまり含有しておりません。
現在では酒粕だけを原料にしたお酢は少なくなっております🍶
料理では柔らかい香りと旨味で素材をより美味しく仕上げます✨
醤油のような飴色ですが寿司酢や酢の物、
魚の煮付けなど隠し味としても最適です🍣
お酢そのものの味わうには他の調味料は控えめにするのがコツです👍
料理によっては好みで純米酒をブレンドすると、芯のある酸味と豊かな香りの両方が楽しめ、さらに料理を引き立ててくれます🥢
【りんご酢~Apple vinegar~】
りんごのお酒から造られるりんご酢です🍎
リンゴの生産量が多いアメリカでは最も普及したビネガーで、
穀物から造られるお酢とは異なり、
甘い香りとさっぱりした口当たりが人気となっております❗️
アメリカバーモント州では長寿の秘密に
「りんご酢に蜂蜜をまぜたお酢」が愛飲されていると話題になり世界中で脚光を浴びました💡💡
近年は輸入品のりんご酢が大多数でしたが、
日本でも健康や美容に良いと人気が高まるにつれ、純国産りんご酢も増えてきました🙌
りんご酢はアミノ酸は少ないですが、カリウムが豊富に含まれているので血圧の上昇を抑え、糖尿病などの原因となるインスリン不足を助ける効果があります☺️
またリンゴ酸やクエン酸も豊富に含まれ疲労回復や肥満防止に役立ちます🚴♂️
健康飲用酢としてミネラル、ビタミンがたっぷりの蜂蜜を加えることでお互いの成分が作用して良い効果をもたらします🍯
本格的なお酢なら100%りんご果汁から作られたりんご酢をオススメします🍎✨
マヨネーズ、ドレッシング、ソースなど洋風料理なら大抵のものには合いますが、
フルーツを使った料理やデザートマリネにも素晴らしい相性を発揮します🥗
またヨーグルトに混ぜたりカクテルに使ったりと多彩な楽しみ方ができるのも魅力です✨
【柿酢~Persimmon vinegar~】
日本では古くから柿の産地である和歌山や九州で柿酢が作られてきました🍁
甘柿でも渋柿でも、柿に十分な糖度があればお酢へと加工することができます。
一般的には収穫後に1ヵ月ほど寝かせ、
熟した柿を壺(つぼ)に入れて発酵の元となる菌を加えて約半年から1年ほどの期間をかけてお酢を造ります🏺
ツンとする酸味がなく柿のさわやかな風味が「なます」などの酢の物に最適です🥢
醤油と混ぜて餃子のたれや、和食料理とも相性が良いです🥟
また柿を酢に漬けるのではなく、柿そのものの糖分を酢へと変化させるため
カリウム、ポリフェノール、ビタミンが豊富に含まれて健康飲用酢としても大活躍です👍🍹
【果実酢/野菜酢~Vegetable vinegar~】
ぶどうから作られるワインビネガー、リンゴからできるりんご酢、
その他果物から作られるお酢はたくさんあります🍇
有名なお酢だとザクロ酢、イチジク酢、梨酢、もも酢、柿酢等がございます🍑
いずれも果実の風味と柔らかい酸味があり、煮詰めてバルサミコ酢のようにソースに活用できるものもあります🍾
近年では果実酢に加え、新たな市場として野菜酢が注目されております🍅
アスパラガス、レンコン、トマト、大豆、にんじん等、
従来の醸造酢とは異なり、珍しくも味わい深いお酢が人気で、地元の物産展や直売所で見かけることもあります👨🌾
果実酢や野菜酢は洋風料理とも相性が良く、マリネやピクルス、なますにも活用できます🍽
また牛乳、蜂蜜などで割って健康飲用酢としても美味しくいただけます🐄
【もろみ酢~Moromi vinegar~】
もろみ酢は沖縄の酒造会社にて発案され、
沖縄の名手「泡盛(あわもり)」の蒸留過程でできる酒粕(もろみ)をしぼり濾過して造られます。🏺
厳密に言うと酢酸発酵していないことから、「食酢」の部類には含まれません。
温暖な沖縄では、普通の麹では腐ってしまうため黒麹菌(くろこうじきん)と言う麹を使ってお酒をつくります🍶
この黒麹菌が大量のクエン酸を生成し、雑菌の繁殖を防いでお酒を造ります❗️❗️
黒麹菌をたっぷり含んだ「もろみ」からできるもろみ酢は、普通のお酢が酢酸を主成分とするのに対し、
クエン酸が主成分となります😲❗️
その為、直接クエン酸を吸収するため疲労回復に高い効果があります🚴♀️🚴♂️
また人間に必要な必須アミノ酸の含有量は黒酢の2倍と言われています⤴️⤴️
味は独特の苦みがあり酸味が強いため飲みやすいように黒糖が混ぜてあり、
甘くてフルーティーな商品が多いです♪😆
泡盛の原料はタイ米を使用するため、タイ料理と相性が良いです🇹🇭
泡盛から生まれるもろみ酢もタイ料理などアジア系レシピの隠し味にぴったりです。
独特の風味が料理の深みを増してくれ、ゼリーやパウンドケーキなどに加えても、
一味違う美味しさが楽しめます❗️
水やジュースで薄めて健康ドリンクとしてもオススメです🍹
【穀物酢/混合穀物酢~Grain vinegar~】
穀物が原料の酒がある土地にはその酒からできる穀物酢があると言われています🌾
例えばビール大国イギリスには、大麦の麦芽を使用したモルトビネガーやエールビネガー、
北部ヨーロッパにはライ麦ビネガー、アメリカにはコーンビネガーなどです🌽🍺
いずれも麦芽の酵素で原料を糖化させアルコール発酵させてから酢酸菌を入れて酢に発酵させると言う基本的には米酢と同じ醸造法です👍
穀物にはアミノ酸が多く含まれるので複雑でコクのある味わいです❗️
モルトビネガーはホップの苦みがないビールに似た味と香りが特長で、焼き魚やポテトフライ、揚げ物などによく合いピクルスをつけても最高です🥒
イギリスでは手放せない調味料の1つとして人気です🇬🇧
日本では生産量も少なく手に入りませんが是非試してみたいお酢です🤤
【穀物混合酢~Mixed grain vinegar~】
穀物混合酢とは2種類以上の穀物を原料にしたものをいいます。
米、小麦、とうもろこしなどの穀物や酒粕、植物原料のアルコールなどが使われ、
比較的安く手に入るので一般の家庭で最も使われるお酢となっています❗️❗️🍳
米酢や純米酒が濃厚でまろやかな味なのに比べ、穀物混合酢は複数の原料を使っている分クセがなくキリっとした酸味が特徴です✨
和風や中華にはもちろん洋風料理や酢漬け、ドレッシングやマリネ等オールマイティなお酢です🥗
純米酢を使うのがもったいないと言う野菜のアク抜きや酢じめなどの下処理にも手軽に使えます🥒
また米酢が酢の物など火を通さない料理にむくのに対し、穀物混合酢は火を通す料理、通さない料理どちらにも活躍してくれます🍳
【ワインビネガー~Wine vinegar~】
人気が高いワインビネガーはフランス料理やイタリア料理には欠かせません🇮🇹
VINWGAR(ビネガー)という言葉もフランス語の「VIN(ワイン)」と「aigle(すっぱい)」が合体してできた言葉です❗️
ワインビネガーは1リットル中300グラム以上のぶどう果汁が使用されていて、有機酸の酸味成分が4.5%以上とされています🍇
酒石酸とクエン酸の影響で、フルーティーで、
若干の渋みと苦み、柑橘系の酸味があります。
一般の穀物酢より酸度が高く、
米酢よりも糖質が少ないのが特徴です🌾
そのためカロリーも低く米酢の半分程度でヘルシーです。
外国産が主でしたが、最近では国産のぶどうで作ったワインビネガーも増えてきました🍷
因みにワインビネガーにも赤と白があります🍾
料理に合わせて使い分けますが基本的には好みで選んで大丈夫です❗️
白ワインビネガーには野菜や魚料理鶏肉などのあっさりしたものに、
赤ワインビネガーは牛や豚などのちょっと重ための肉料理に使えば大丈夫です🍽
最も手軽に食べるのであればドレッシングで使うのが手軽です。
野菜の酸味が和らげ野菜そのものの味を生かしつつ食欲をそそる香りが漂います🥗
また肉魚料理のソースもおすすめです🥩
ただ、酸味も強いので米酢の代わりに使用する場合は量を控えて下さい⚠️
シンプルドレッシングの作り方はエキストラバージンオリーブオイル5にワインビネガー3の割合で調合し、塩、こしょう、ハーブなので味を整える簡単なものです❣️🧂
(限定商品ワインビネガー▶▶※受注製造)
【バルサミコ酢~Balsamic vinegar~】
北イタリアのモデナ地方に伝わる伝統的なお酢がバルサミコ酢です🇮🇹
赤ワインビネガーの仲間で、この地方のイタリア貴族の間でのみ使われる専有物としてあまり知られていませんでしたが、
最近では本格的なイタリアンレストランでは当たり前に使われており、市場でも出回るようになりました🏰
製造方法としては甘みの強いぶどうに限定し、発酵前のぶどう果汁を煮詰めて長期にわたり生の樽で熟成させます🍇
樽の香りを載せるため毎年、さくらや樫、粟など別の樽へ詰め替え5~7年の歳月をかけて熟成させます💤
ウィスキーと同じように熟成期間の長いものほど重宝され20年や30年ものは当たり前、
中には300年以上熟したバルサミコ酢もあります🍾
イタリアでは最低熟成期間が12年以上と法律で定められております📖
特徴としては艶やかな暗褐色で香りが高くまろやかな味わいです。
数滴たらすだけでも味が引き立ちます♪
価格帯も非常に高く100 CCで1~30,000円が当たり前と言う値段です🤑
まずはお手軽な価格のバルサミコ酢からお試しすることをお勧めします😅
香りが高くまろやかな甘みのあるバルサミコ酢はソースに使ったりドレッシングやマリネに入れると味を引き立ててくれます🥗
酸味が柔らかく優しい味わいなので肉や魚のソースやドレッシングに最適です🥩
また量の加減に気をつければ、日本料理にも使用できます🥢
かけじょうゆに忍ばせたり、煮物の隠し味に使うなどさまざまな利用法があります🧂
またカレーに入れても味が深くまろやかになります🍛
【はちみつ酢~Honey vinegar~】
世界中で需要が高まっている蜂蜜(はちみつ)ですが、
この蜂蜜を酢発酵した「はちみつ酢」と呼ばれるお酢もございます🐝
蜂蜜とお酢を混ぜた健康ドリンクとはことなりお酒へ造り変え、さらに酢発酵するため、
蜂蜜の栄養やお酢の効果効能を得ることができます❗️💪✨
市場ではあまり見かけないお酢ですが、淡いクリーム色と優しい酸味、香りも強くないので調味料や健康飲用酢としても活躍します😆
調味料としてはドレッシングやサラダ、焼き魚や焼き肉のたれとしてもご使用頂けます❗️🥓
健康飲用酢としは冷水で4~5倍に薄めたりヨーグルト、牛乳で割ると美味しく頂けます🍹
【柑橘酢/ぽん酢等~Citrus vinegar~】
最近は料理用のお酢として様々なタイプの調味酢が発売されています❗️
特に「ぽん酢」は鍋の定番とされ人気があります🍲
醸造酢の酸味が酢酸成分に対してぽん酢の酸味は「クエン酸」です🍋
そのため米酢のように熱を加えても急激に揮発することなく、
鍋物や焼きものには欠かせない存在です☺️
他にも橙を使用したお酢も人気で、お酢のツンとする酸味とは異なるため、
1本は常備したい調味料です!🟠
鍋や熱々の魚へ仕上げとしてかける際は柑橘酢がおすすめです❗️🍲
【お酢の保存方法】
以上、お酢の種類から分類、製法、特長、値段の違いから、おすすめ(適材適所)な使い方まで皆様の疑問をご紹介いたしました❗️🕵️♂️
お酢も「酸っぱいだけない」調味料と驚いていただけたでしょうか😆❓
ただ今回のブログで紹介したお酢も保存方法が悪ければ、折角の香味が失われてしまいます😭
お酢も最高の状態で味わえるように、
老舗酢屋が教えるお酢の最適な保存方法をご紹介致します👍✨
まず、お酢は冷蔵庫と常温、どちらが良いか?と悩んでしまいますが、
開封前であれば冷暗所(常温)で大丈夫です!!
ただし日光に当たったり、高温多湿は場所は避けてください☀️🙅♂️
ただ蜂蜜など甘味が入った飲む酢は冷蔵が良い場合もございます⚠️
そして開封後のお酢は栓をしっかりしめて冷蔵庫保管がおすすめです!❄️
栓がきちっと閉めれば長期間保存でも香味が変わりません👍
ただし❗️天然醸造酢は濁りやオリが沈殿するので、賞味期限内に使い切ることをオススメ致します❗️❗️
また、期限を過ぎたり、オリや濁りがひどい場合は、捨てずに、掃除用としてもご活用頂けます!!🧹
【御礼】
皆様、今回のお話しはいかがでしたか❓❓
お酢も知れば知るほど興味が湧いてくる調味料で、それぞれの特徴やクセを知り、
料理で使い分けることでさらに美味しく調理することができます❗️🥢🍳
今回はお酢の種類、値段の違い、使い分けについて21項目説明致しましたが、
最後まで閲覧いただき誠に有難うございました❗️❗️🙇♂️
前回の老舗酢屋六代目が教える効果効能、
【美容編】【身体編】も楽しめる内容となっております。
是非お手隙の際はご覧頂ければ幸いです☺️
お酢についての最新の効果効能情報!!美容編ブログ🖋▶▶
お酢についての最新の効果効能情報!!美容編YouTube🎦▶▶
お酢についての最新の効果効能情報!!身体編ブログ🖋▶▶
お酢についての最新の効果効能情報!!身体編YouTube前編🎦▶▶
お酢についての最新の効果効能情報!!身体編YouTube後編🎦▶▶
また、次回もお酢について6代目常務がお話したいと思います🙇♂️
お楽しみに🤩🎶
㋑創業1832年/天保3年
有限会社サガ・ビネガー(右近酢)
代表取締役 右近雅道
〒840-0861
佐賀県佐賀市嘉瀬町中原1969-5
TEL:0952-23-6263
FAX:0952-23-6284
Mail:ukonsu@sagavinegar.co.jp
https://sagavinegar.co.jp